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2018.11.08

刑事事件

裁判員裁判とは?

本日は,裁判員裁判について,裁判員が選任される流れ,裁判員の役割を中心に説明いたします。

 

 

1 裁判員裁判とは

 

裁判員裁判とは,抽選で選ばれた一般市民が「裁判員」となって,裁判官とともに刑事事件の被告人が有罪であるか否か,どのくらいの刑を科すべきかという審理に参加するものです。

 

裁判員の参加する合議体の構成は,原則として,裁判官3人,裁判員6人で構成されます(裁判員法第2条第2項本文)。

 

 

2 裁判員の選任

 

裁判員は,各地の選挙人名簿を基準に毎年11月に抽選で選ばれます。したがって,原則として20歳以上の日本国民で選挙人名簿に登載されている人は誰しもが裁判員に選ばれる可能性があります。

 

事件ごとに,くじで裁判員候補者を選び,裁判員選任手続を行う期日を定めて,裁判員候補者に呼出状を送達します。

 

裁判長は,裁判員候補者に対し,裁判員の資格の有無等を判断するため,必要な質問を行います。裁判所は,質問の結果,法定の欠格事由(同法第33条第1項),就職禁止事由(同法第15条),事件に関連する不適格事由(同法第17条)に該当し,またはその他裁判所が不公平な裁判をするおそれがあると認めた者(同法第18条)について,当事者の請求または職権により,不選任の決定を行います(同法第34条第4項)。

 

さらに検察官・弁護人は,それぞれ4人を限度として理由を示さずに不選任の決定の請求をすることができ,請求があったとき裁判所は不選任の決定をします(同法第36条)。

 

以上の手続を経た後,裁判所は,最高裁判所規則で定めるくじその他作為が加わらない方法に従い,不選任の決定がなされなかった裁判員候補者から,裁判員及び補充裁判員を選任する決定を行います(同法第37条)。

 

 

3 裁判員の役割

 

裁判員は,裁判官とともに公判に出廷します。

 

裁判員は,法廷で証人の話を聞いたり,証拠物を見たりして,起訴状に書かれていることが常識に照らして間違いないと言えるかどうかを判断することになります。

 

裁判の際には,証人,被害者,被告人に対して,直接質問することもできます。

 

そして,被告人が有罪か無罪か,有罪だとすればどんな刑にするべきか,懲役もしくは禁錮である場合は刑期についても,裁判官とともに議論し,決定します。

 

評議は非公開(評議の秘密)で,守秘義務があり,秘密を漏らすと,6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処するとされています(同法第9条第2項,第10条第4項,第70条第1項)。

 

評決が決まり,裁判長が判決としてそれを宣告すること等により,裁判員の任務は終了します(同法第48条)。

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