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2022.11.15

刑事事件

器物損壊事件の認知件数・検挙率・逮捕率とは?

 

本日は、「器物損壊事件の認知件数・検挙率・逮捕率」について説明いたします。

 

目次

     

    1 器物損壊事件の認知件数

     

    令和3年版犯罪白書によると、令和2年の刑法犯(殺人、強盗、詐欺など「刑法」等の法律に規定する犯罪をいいます。交通事故に関する犯罪は含まれません。)の認知件数は614、231件となっています。そして、その中で、「器物損壊」の認知件数は64、089件であり、「窃盗」に次いで2番目に多く発生しているといえます。

     

    器物損壊の認知件数は、平成15年に23万743件を記録した後、平成16年から減少し続けており、令和2年についても前年より7、606件少ない64、089件となっています。

     

    なお、岡山県警察本部が発表する「令和3年の犯罪概況」によると、岡山県における器物損壊の認知件数は、613件となっています。

     

     

    2 器物損壊事件の検挙率

     

    令和3年版犯罪白書によると、器物損壊事件の検挙率は、平成15年まで低下した後、平成16年から上昇傾向にあり、令和2年は13.4%(同1.4pt上昇)となっています。もっとも、令和2年の刑法犯全体の検挙率は45.5%であることに比べると、器物損壊事件の検挙率は刑法犯全体と比べて著しく低い検挙率となっています。

     

    なお、岡山県警察本部が発表する「令和3年の犯罪概況」によると、岡山県における器物損壊の検挙件数は、123件であり、検挙率は19.9%となっています。

     

    3 器物損壊事件の逮捕率

     

    令和2年の統計(出展:令和2年度検察統計)によれば、令和2年の器物損壊事件を含む毀棄及び隠匿の罪にかかる事件のうち、警察や検察で被疑者が逮捕されたケースは約39.6%です。

     

    器物損壊事件では、約4割の被疑者が逮捕されているということになり、逮捕された被疑者について約64.8%で勾留請求が認容されています。

     

     

     

     



     

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    葵綜合法律事務所は,岡山県岡山市に事務所を構える法律事務所であり,刑事事件・少年事件を重点的に取り扱う弁護士北村一が所属しています。

     

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