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2022.10.01

刑事事件

暴行事件の認知件数・検挙率・逮捕率とは?

 

本日は、「暴行事件の認知件数・検挙率・逮捕率」について説明いたします。

 

目次

     

    1 暴行事件の認知件数

     

    令和3年版犯罪白書によると、令和2年の刑法犯(殺人、強盗、詐欺など「刑法」等の法律に規定する犯罪をいいます。交通事故に関する犯罪は含まれません。)の認知件数は614、231件となっています。そして、その中で、「暴行」の認知件数は27、637件であり、「窃盗」「器物損壊」「詐欺」に次いで4番目に多く発生しているといえます。

     

    暴行の認知件数は、平成18年以降おおむね2万9、000件台から3万2、000件台で推移していましたが、令和2年は2万7、637件と前年から減少しています。

     

    なお、認知件数とは、警察が発生を認知した事件の数をいいます。

     

     

    2 暴行事件の検挙率

     

    令和3年版犯罪白書によると、令和2年の刑法犯全体の検挙率は45.5%であるのに対し、暴行事件の検挙率は88・0%となっており、全体から見て高い検挙率であるといえます。

     

    暴行事件の検挙率は、平成14年は42.9%であったところ、平成15年以降は、おおむね上昇傾向にあり、前述のとおり、令和2年には88.8%まで上昇しています。

     

    なお、検挙とは、警察等が検挙した事件の数をいい、検察官に送致・送付した件数の他にも、微罪処分にした件数等も含まれます。また、検挙率とは、検挙件数/認知件数×100の計算式で得た百分比をいいます(ただし、検挙件数には、前年以前に認知された事件について検挙した場合も含まれることがあるため、検挙率が100%を超える場合があります。)。

     

     

    3 暴行事件の逮捕率

     

    平成28年の統計(出展:平成28年度検察統計)によれば、平成28年の暴行事件のうち、警察や検察で被疑者が逮捕されたケースは約44.8%です。

     

    暴行事件では、約3割の被疑者が逮捕されているということになり、逮捕された被疑者について約58.3%で勾留請求が認容されています。

     

     

     



     

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